あらすじ今,あらためて親鸞をよむ.頭で「読む」のではなく,からだで「よむ」.それは,描かれたその面がまえから,残された筆跡から,歩いた道筋から,そして主著『教行信証』や〈和讃〉の言葉から親鸞の息づかいを感じとり,その苦悩にふれる営みである.加えて妻・恵信尼の自筆文書の新たな読み解きをもとに,親鸞90年の生涯の到達点に迫る.