あらすじ「文学というものは,われわれの実際の生活から離れたものが,よいのではありません」歌人の感性と学者の分析,釈迢空(しゃくちょうくう)の名を持つ折口信夫(おりくちしのぶ)(1887-1953)のふたつの眼はともに鋭い.歌の歴史と味わい方を若い読者に語る「歌の話」,短歌滅亡を論じてその宿命と未来を問う「歌の円寂する時」.「女流短歌史」を併録.(解説=岡野弘彦)