あらすじ東日本大震災は,臨海地域の開発に依存してきた近代日本への警告である.無思慮な開発は国土の脆弱性を増し,大洪水の危険は高まっている.防災を行政に依存するあまり自助の意識の薄れた人々は,その可能性すら考えない.水源地の森林から河口の海岸まで,川の流域全体を統一した保全思想と,防災立国の発想が必要だ.