あらすじ漱石が自筆原稿で用いた字体や言葉の中には,すでに日本語から「消えて」しまったものがある?──百年前の書きことばが備えていた,現代では思いもつかない豊かな選択肢.その後活字印刷がひろまり,「読み手」が急速に増大したことで,日本語はどのように変わったのだろうか.豊富な具体例を通じて描く,画期的な日本語論.