あらすじ第一次世界大戦後「精神の危機」を書いたポール・ヴァレリーは,西欧の没落に警鐘を鳴らし,人間における〈精神〉の意味を根本的に問い直した.先端技術の開発にしのぎをけずり,グローバル化する市場経済の盲点を逸早く洞察し,「歴史」の見方に改変をせまった数々の論考は,21世紀の現代に通じる示唆に富んでいる.