あらすじ旧制第一高等学校に入学した川端康成(1899-1972)は,1918(大正7)秋,初めて伊豆に旅をして,天城峠を越えて下田へ向かう旅芸人の一行と道連れになった.ほのかな旅情と青春の哀歓を描いた青春文学の傑作「伊豆の踊子」のほか,祖父の死を記録した「16歳の日記」など,若き川端の感受性がきらめく青春の叙情6篇.