世界2024年2月号

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【特集1】リベラルに希望はあるか  欺瞞、偽善、無力・・・・・・「リベラル」が批判と冷笑の対象とされるようになって久しい。  リベラルな価値を掲げる欧米諸国においても、ウクライナ戦争、ガザ人道危機の深刻化を経て、その「法の支配」や「普遍的人権」が現実にはなにを意味するのか、二重基準がいっそう鋭く指摘されている。また、ポピュリズムの台頭によって排外主義が高まり、社会における多様な個人、価値観の共存が揺るがされている。  日本のリベラルとはなにか。   平和主義との結びつきは過去のものとなるのか。  歴史的ななりたち、根源的な批判をふまえ、その可能性を探る。 【特集2】受験という迷路  子どもたちは苛烈な競争の渦中にある。そして親たちは「我が子の将来」のために「降りられない競争」に没入する。  その競争は、公正に行なわれているのだろうか。  子どもたちの心に大きな「傷」を残すことはないのだろうか。  親たちは不安を煽られてはいないだろうか。  人生の岐路として、9割以上の生徒が少なくとも一度は経験している受験。その経験を「自分事」ではなく社会の問題として捉え直すと、何が見えてくるのだろうか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ■特集1 リベラルに希望はあるか 戦後日本の「リベラル」と平和主義─その所与条件と歴史的経緯・・・・・・小熊英二(慶應義塾大学) 『世界』の起源・・・・・・石川健治(東京大学) 〈座談会〉「リベラルである」とはどういうことか─今そこにある問題から考える・・・・・・杉田 敦(法政大学)×五野井郁夫(高千穂大学)×池田弘乃(山形大学) 現代の政治的対立軸とは何か─日欧の福祉国家再編をめぐって・・・・・・田中拓道(一橋大学) 絶望と希望が隣り合わせのこの世界で─なぜ行動するか・・・・・・畠山澄子(ピースボート共同代表) 安倍派パーティー券事件の深層・・・・・・上脇博之(神戸学院大学) 〈ルポ〉岸田首相と統一教会─関連団体トップとの写真流出の裏側・・・・・・鈴木エイト(ジャーナリスト) 娯楽としての暇アノン─SNSで扇動される誹謗中傷・・・・・・安田浩一(ノンフィクションライター) 〈新連載〉島に帰る 第1回 ホームとフィールド・・・・・・榎本 空(エスノグラファー) 〈追悼〉ぼくたちは山田太一でできている─巨匠から届いた二〇通のハガキ・・・・・・渡辺一史(ノンフィクションライター) 世界の潮 COP28 化石燃料からの脱却に「合意」できたのか?・・・・・・深草亜悠美(FoEJapan) 国立大学法人法改正 運営方針会議をめぐる謎・・・・・・米田俊彦(お茶の水女子大学) オスプレイ 生産停止へ─放置され続けた欠陥・・・・・・平安名純代(沖縄タイムス) ■特集2 受験という迷路 受験後遺症の大人たちが子どもを追い詰める・・・・・・鳥羽和久(作家) 不正入試事件が示す社会的空気・・・・・・中村高康(東京大学) 〈対談〉小学・中学受験のリアル・・・・・・小針 誠(青山学院大学)×森 いづみ(日本学術振興会特別研究員) 見すごされる高校受験のなかで・・・・・・相澤真一(上智大学) うちの子は特別だから─少子化、独自性、韓国の「教権崩壊」・・・・・・朝比奈祐揮(韓国外国語大学) スケッチ 「問い」へのアプローチ・・・・・・小川 哲(小説家) 夜店 政治とエビデンスの複雑な関係─なぜ「合理的な政策」は困難なのか?・・・・・・杉谷和哉(岩手県立大学) 〈対談〉欲望・身体・美─問いとしての障害・・・・・・キム・ウォニョン(作家)×伊藤亜紗(東京工業大学) AIをクィアする─プロメテウスの子どもたちはどこへ行くのか・・・・・・清水知子(東京藝術大学) 給食費無償化はなぜ必要か?・・・・・・福嶋尚子(教育行政学者) 所得再分配の壁─世論調査と実験からの模索・・・・・・松本朋子(東京理科大学) イスラエル 展望なき強硬姿勢のパラドックス・・・・・・辻田俊哉(大阪大学) 壊れた対話を取り戻す─原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考・・・・・・星 暁雄(技術ジャーナリスト
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【特集1】リベラルに希望はあるか  欺瞞、偽善、無力・・・・・・「リベラル」が批判と冷笑の対象とされるようになって久しい。  リベラルな価値を掲げる欧米諸国においても、ウクライナ戦争、ガザ人道危機の深刻化を経て、その「法の支配」や「普遍的人権」が現実にはなにを意味するのか、二重基準がいっそう鋭く指摘されている。また、ポピュリズムの台頭によって排外主義が高まり、社会における多様な個人、価値観の共存が揺るがされている。  日本のリベラルとはなにか。   平和主義との結びつきは過去のものとなるのか。  歴史的ななりたち、根源的な批判をふまえ、その可能性を探る。 【特集2】受験という迷路  子どもたちは苛烈な競争の渦中にある。そして親たちは「我が子の将来」のために「降りられない競争」に没入する。  その競争は、公正に行なわれているのだろうか。  子どもたちの心に大きな「傷」を残すことはないのだろうか。  親たちは不安を煽られてはいないだろうか。  人生の岐路として、9割以上の生徒が少なくとも一度は経験している受験。その経験を「自分事」ではなく社会の問題として捉え直すと、何が見えてくるのだろうか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ■特集1 リベラルに希望はあるか 戦後日本の「リベラル」と平和主義─その所与条件と歴史的経緯・・・・・・小熊英二(慶應義塾大学) 『世界』の起源・・・・・・石川健治(東京大学) 〈座談会〉「リベラルである」とはどういうことか─今そこにある問題から考える・・・・・・杉田 敦(法政大学)×五野井郁夫(高千穂大学)×池田弘乃(山形大学) 現代の政治的対立軸とは何か─日欧の福祉国家再編をめぐって・・・・・・田中拓道(一橋大学) 絶望と希望が隣り合わせのこの世界で─なぜ行動するか・・・・・・畠山澄子(ピースボート共同代表) 安倍派パーティー券事件の深層・・・・・・上脇博之(神戸学院大学) 〈ルポ〉岸田首相と統一教会─関連団体トップとの写真流出の裏側・・・・・・鈴木エイト(ジャーナリスト) 娯楽としての暇アノン─SNSで扇動される誹謗中傷・・・・・・安田浩一(ノンフィクションライター) 〈新連載〉島に帰る 第1回 ホームとフィールド・・・・・・榎本 空(エスノグラファー) 〈追悼〉ぼくたちは山田太一でできている─巨匠から届いた二〇通のハガキ・・・・・・渡辺一史(ノンフィクションライター) 世界の潮 COP28 化石燃料からの脱却に「合意」できたのか?・・・・・・深草亜悠美(FoEJapan) 国立大学法人法改正 運営方針会議をめぐる謎・・・・・・米田俊彦(お茶の水女子大学) オスプレイ 生産停止へ─放置され続けた欠陥・・・・・・平安名純代(沖縄タイムス) ■特集2 受験という迷路 受験後遺症の大人たちが子どもを追い詰める・・・・・・鳥羽和久(作家) 不正入試事件が示す社会的空気・・・・・・中村高康(東京大学) 〈対談〉小学・中学受験のリアル・・・・・・小針 誠(青山学院大学)×森 いづみ(日本学術振興会特別研究員) 見すごされる高校受験のなかで・・・・・・相澤真一(上智大学) うちの子は特別だから─少子化、独自性、韓国の「教権崩壊」・・・・・・朝比奈祐揮(韓国外国語大学) スケッチ 「問い」へのアプローチ・・・・・・小川 哲(小説家) 夜店 政治とエビデンスの複雑な関係─なぜ「合理的な政策」は困難なのか?・・・・・・杉谷和哉(岩手県立大学) 〈対談〉欲望・身体・美─問いとしての障害・・・・・・キム・ウォニョン(作家)×伊藤亜紗(東京工業大学) AIをクィアする─プロメテウスの子どもたちはどこへ行くのか・・・・・・清水知子(東京藝術大学) 給食費無償化はなぜ必要か?・・・・・・福嶋尚子(教育行政学者) 所得再分配の壁─世論調査と実験からの模索・・・・・・松本朋子(東京理科大学) イスラエル 展望なき強硬姿勢のパラドックス・・・・・・辻田俊哉(大阪大学) 壊れた対話を取り戻す─原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考・・・・・・星 暁雄(技術ジャーナリスト

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