今年8月、岩波書店は創業110年を迎えます。これを機に、主として21世紀に刊行された単行本から、読売文学賞、大佛次郎賞、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞などの受賞作や、読者から多くの支持を受けた話題作110点を精選し、電子書籍化いたします。いずれも末永く読み継がれてほしい名著です。ぜひ、ご注目ください。
本目録では、8月に配信開始の書目を紹介しています。〔8月5日配信開始分〕
西村和雄『ミクロ経済学入門 第2版』
朝永振一郎・玉木英彦・木庭二郎・大塚益比古・伊藤大介 訳『ディラック量子力学 原書第4版改訂版』
サーロー節子・金崎由美『光に向かって這っていけ――核なき世界を追い求めて』
阿部公彦『文学を〈凝視する〉』
遠藤乾『統合の終焉EUの実像と論理』
チェーザレ・パヴェーゼ/河島英昭訳『パヴェーゼ文学集成』(全6冊)
三谷太一郎『岩波人文書セレクション 近代日本の戦争と政治』
曹雪芹 作/高鶚 補/井波陵一 訳『新訳紅楼夢』(全7冊)
佐伯順子『岩波現代全書64 男の絆の比較文化史――桜と少年』
櫻井良樹『岩波現代全書74 華北駐屯日本軍――義和団から盧溝橋への道』
原彬久『戦後政治の証言者たち――オーラル・ヒストリーを往く』
赤坂憲雄『性食考』
佐藤卓己『ファシスト的公共性――総力戦体制のメディア学』
斉加尚代『教育と愛国――誰が教室を窒息させるのか』
ヤン=ヴェルナー・ミュラー/板橋拓己・田口晃監訳『試される民主主義20世紀ヨーロッパの政治思想上・下』
将基面貴巳『愛国の構造』
苅谷剛彦『追いついた近代 消えた近代――戦後日本の自己像と教育』
西野智彦『ドキュメント日銀漂流――試練と苦悩の四半世紀』
〔8月24日配信開始分〕
大石善隆『苔三昧――モコモコ・うるうる・寺めぐり』
山室信一『思想課題としてのアジア――基軸・連鎖・投企』
濱瀬元彦『チャーリー・パーカーの技法――インプロヴィゼーションの構造分析』
柳楽未来『手で見るいのち――ある不思議な授業の力』
隈研吾『点・線・面』
旦敬介『旅立つ理由』
宮本憲一『戦後日本公害史論』
細川周平『近代日本の音楽百年』(全4冊)
井手英策『シリーズ現代経済の展望 経済の時代の終焉』
翁邦雄『シリーズ現代経済の展望 経済の大転換と日本銀行』
西尾哲夫訳『ガラン版千一夜物語』(全6冊)
荏開津典生・鈴木宣弘『農業経済学 第5版』
井波律子 訳『完訳 論語』
東京大学教養学部歴史学部会〔編〕『東大連続講義歴史学の思考法』
上村剛『権力分立論の誕生――ブリテン帝国の『法の精神』受容』