月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】量子力学100年の展開
[宇宙]
量子と重力の統一──基本法則探究のラスボス・・・・・・大栗博司
宇宙は究極の量子コンピューター?・・・・・・高柳匡
[次の時代へ]
光格子時計──量子のエンジニアリングでできた相対論的センサを使う時代へ・・・・・・香取秀俊
量子情報科学ビフォー・アフター・・・・・・中村泰信
電子波のトポロジーからデバイスへ・・・・・・村上修一
[理論の扉]
フォン・ノイマンからトポロジカル物性へ・・・・・・河東泰之
熱・統計力学に導かれ量子論に至り,量子論をもとに熱・統計力学を理解する・・・・・・田崎晴明
[変わる世界観]
ド・ブロイからエンタングルメント実験までの100年──奇跡の世紀と今後の量子力学・・・・・・井元信之
量子力学的世界観──その不思議な性質と検証の歩み・・・・・・上田正仁
[巻頭エッセイ]
未来大人宣言・・・・・・高津飛鳥
がんとは何か──分子からのアプローチ5・・・・・・野田亮
[新連載]
言語研究者,ユーラシアを彷徨う1 アルタイ諸言語の研究──フィールドワークの幕開け・・・・・・風間伸次郎
[連載]
人間の言語能力とは何か──生成文法からの問い【番外編2】
大規模言語モデルは人間の言語能力の解明に役立つのか?(後編)・・・・・・瀧川一学・折田奈甫
3.11以後の科学リテラシー139・・・・・・牧野淳一郎
日常身辺の確率的諸問題6 ツキは存在するのか?・・・・・・原啓介
[科学通信]
乳児は錯視に騙されない・・・・・・鶴見周摩
2024 Japan Prize受賞者功績紹介(資源,エネルギー,環境,社会基盤分野):2人の博士が拓いた現代気象学の基盤・・・・・・神山翼
2024 Japan Prize受賞者功績紹介(医学・薬学分野):核内受容体ファミリーの発見と創薬ビッグバン・・・・・・吉原栄治
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司