月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】能登半島地震──海底・沿岸の活断層の論点
沿岸の隆起痕跡からわかる能登半島地震の履歴・・・・・・宍倉正展
能登半島地震の震源モデル──モデルと被害分布の関係・・・・・・纐纈一起
[活断層の認定]
2024年(令和6年)能登半島地震の想定と想定外・・・・・・岡村行信・井上卓彦・佐藤智之・大上隆史・有元純
海底活断層の認定手法の転換を迫る能登半島地震・・・・・・後藤秀昭
[大地の動き]
地殻変動から見た能登半島地震・・・・・・鷺谷威
能登半島地下の流体の動き──群発地震との関係・・・・・・中島淳一
[課題]
令和6年能登半島地震をめぐる予測の課題・・・・・・鈴木康弘・渡辺満久
2024年能登半島地震:活断層の課題と広域地震活動・・・・・・石橋克彦
[巻頭エッセイ]
「初めて」への挑戦──かぐや,SLIM,そしてLUPEX・・・・・・大竹真紀子
モデル動物で解明する寿命とアミノ酸摂取の関係・・・・・・小坂元陽奈・小幡史明
脳組織を創る──神経オルガノイド研究への誘い・・・・・・坂口秀哉
がんとは何か──分子からのアプローチ4・・・・・・野田亮
[連載]
3.11以後の科学リテラシー138・・・・・・牧野淳一郎
日常身辺の確率的諸問題5 いつまで待てばよいのか?・・・・・・原啓介
人間の言語能力とは何か──生成文法からの問い【番外編1】大規模言語モデルは人間の言語能力の解明に役立つのか?(前編)・・・・・・岡野原大輔・折田奈甫
[科学通信]
研究者資料の活用をめざして――概要目録の標準フォーマット構築の試み・・・・・・有賀暢迪・森本祥子・高岩義信
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司