月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
特集 生物にひそむ模様の不思議
昆虫の目の形が幾何学的に決まる仕組み・・・・・・佐藤 純
魚の体表模様の多様性を探る・・・・・・宮澤清太
内耳の市松模様の細胞パターンは聴覚機能にはたらく・・・・・・富樫 英
不均一な皮膚幹細胞集団が作る規則的なパターンと高度な領域化・・・・・・佐田亜衣子
ショウジョウバエの翅の模様形成メカニズムとその進化・・・・・・柄澤 匠・越川滋行
[巻頭エッセイ]
33年後のつぶやき・・・・・・田島節子
チューリング賞と計算機科学の偉人たち・・・・・・柴山悦哉・喜連川 優
チューリング賞ジャック・ドンガラ氏インタビュー・・・・・・松岡 聡・関口智嗣
自己組織化臨界現象と地震予知・・・・・・井田喜明
研究者と新型コロナウイルスのたたかい――G2P-Japanの軌跡・・・・・・佐藤 佳
[連載]
竹取工学物語3 ?の「維管束」がもつ?学的役割・・・・・・佐藤太裕
数学者の思案6 ルーマニアの数学・・・・・・河東泰之
これは「復興」ですか?68 新庁舎と避難指示解除・・・・・・豊田直巳
リュウグウのささやきを聴く3 リュウグウはどこから来たか・・・・・・橘 省吾
3.11以後の科学リテラシー118・・・・・・牧野淳一郎
オープンサイエンス事始め――科学データは誰のものか2 南極をめぐる米国とソ連の攻防(前編)・・・・・・有田正規
[科学通信]
大規模噴火データベースと噴火推移データベースで噴火の詳細情報を明らかに・・・・・・宝田晋治・池上郁彦・金田泰明・下司信夫
〈本の虫だより〉
フランク・M・スノーデン『疫病の世界史(上・下)』・・・・・・白石直人
次号予告