月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】オープンサイエンスをどう考えていくか
オープンサイエンスの源流からこれまで・・・・・・有田正規
大学はオープンサイエンスにどのように向き合うか――社会に開かれた大学に向けて・・・・・・船守美穂
世界の科学データとオープンサイエンス・・・・・・村山泰啓
オープンサイエンス時代の大学の研究支援プラットフォーム・・・・・・倉田敬子
オープンサイエンスを支えるインフラストラクチャー・・・・・・山地一禎
社会科学における研究データ共有・・・・・・三輪 哲
オープンサイエンス政策が目指す科学と社会の変容・・・・・・林 和弘
[巻頭エッセイ]
線から面,そして立体から時代のうねりへ──女性研究者へのエール・・・・・・鳥居啓子
【特集2】トポロジー×科学
トポロジーの起源とその展開・・・・・・河野俊丈
DNAトポロジー・・・・・・下川航也
トポロジカルデータ解析・・・・・・平岡裕章
我々はトポロジカルな世界から生まれたのか?・・・・・・山崎雅人
物性物理とトポロジー――磁荷の量子化と量子ポンプ・・・・・・押川正毅
ヒトゲノム完全配列決定――なぜヒトゲノム計画完了宣言から完全配列決定まで20年かかったか・・・・・・清水厚志
[連載]
これは「復興」ですか?65 築170年の「我が家」・・・・・・豊田直巳
数学者の思案3 数学ジャーナルの編集委員・・・・・・河東泰之
3.11以後の科学リテラシー115 ・・・・・・牧野淳一郎
[科学通信]
病理標本と自然史標本,そして国立自然史博物館――伊藤真理子氏の論考を読んで・・・・・・馬渡駿介
遥かな過去からの声──素粒子論史の一点景・・・・・・亀淵 迪
農薬製剤に含まれる補助剤の毒性──「農薬の安全性とリスク評価」補遺・・・・・・遠山千春・木村―黒田純子・星 信彦
次号予告