月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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特集 首都直下地震に備える――関東大震災100年
首都圏の地震活動・・・・・・酒井慎一
地震防災と建築・・・・・・川口健一
首都直下地震に備える・・・・・・平田 直
強震動の観測と予測――関東大震災級の揺れに備える・・・・・・三宅弘恵・室谷智子
帰宅困難者問題の本質と対策・・・・・・廣井 悠
特集2 冬眠に惹きつけられる科学者たち
なぜ冬眠するのか? 古くて新しい冬眠研究――脂肪組織の役割を中心に・・・・・・岡松優子
冬眠が明らかにする記憶のメカニズム・・・・・・田中和正
冬眠と時計――眠りと目覚めの時を決める機構・・・・・・平野有沙
データ駆動進化医学で解く季節性うつと冬眠の代謝基盤・・・・・・柚木克之・加藤隆弘
冬眠と疾患――人工冬眠がもたらす次世代の医療・・・・・・砂川玄志郎
[巻頭エッセイ]
女性科学者のジレンマと脳の話・・・・・・森 郁恵
魚類オキシトシンは「愛情ホルモン」として働くのか?・・・・・・横井佐織・大門将寛・竹内秀明
ポスト・ムーア時代のスパコン3 効率的なアーキテクチャ(1)・・・・・・牧野淳一郎
[連載]
これは「復興」ですか?78(最終回)「おれたちの伝承館」・・・・・・豊田直巳
研究者,生活を語る8 50代半ばの大学教授の平凡な1日・・・・・・白木賢太郎
数学者の思案16 数学と物理学・・・・・・河東泰之
リュウグウのささやきを聴く13 先輩は方解石・・・・・・橘 省吾
3.11以後の科学リテラシー128・・・・・・牧野淳一郎
[科学通信]
放流すれば魚は増えるのか?・・・・・・照井 慧