月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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特集 電池の科学
固体電池――電池の新しい科学・・・・・・菅野了次
電池の電気化学――電池の諸特性を左右する要因を探る・・・・・・荒井 創
理論計算で探る電極―電解質界面のミクロな過程・・・・・・館山佳尚
結晶構造とイオン拡散――電極材料および固体電解質材料・・・・・・藪内直明
固体内イオンの高速拡散と超イオン伝導体・・・・・・河村純一
電極界面の反応――実験で見えてきたこと・・・・・・入山恭寿
[巻頭エッセイ]
人文科学の「文理融合」・・・・・・近藤泰弘
いかなる場所に人々は集まり住むのか?――街と道の千年紀シミュレーション・・・・・・青木高明
「みる」ことの普遍的な数理――100年ぶりの発見・・・・・・木村 建次郎
嗅覚研究から見える脳のしくみ2――嗅覚システムの初期設定・・・・・・森 憲作・坂野 仁
[連載]
研究者,生活を語る2 研究者夫婦の常識的日常・・・・・・小澤知己
数学者の思案9 数学研究とフランス語・・・・・・河東泰之
リュウグウのささやきを聴く6 リュウグウがまとうヴェール・・・・・・橘 省吾
広辞苑を3倍楽しむ118 殻を破る・・・・・・西田和記
竹取工学物語6 竹の「しなり」と「形」を利用した先人たちの智恵と技術・・・・・・佐藤太裕
これは「復興」ですか?71 「中間貯蔵施設」地権者の「真の復興」・・・・・・豊田直巳
3.11以後の科学リテラシー121・・・・・・牧野 淳一郎
[科学通信]
伊豆・小笠原海溝最深部への潜航備忘録・・・・・・道林克禎
E. Calabiに思いを寄せて・・・・・・宮岡礼子
SARS-CoV-2の経時的変化と療養解除について――あるCOVID罹患者による考察・・・・・・川上浩一
次号予告