『科学』は、1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊され総合科学雑誌です。高度な研究成果を専門の枠を超えて紹介するとともに、2001年4月のリニューアル以来、社会と科学の関係を見つめ直すことに焦点をあて、さまざまな立場から問題を掘り下げてお伝えしています。第一線の研究者が自ら執筆し、研究成果を直接社会に還元していることも、本誌の大きな特徴です。
東日本大震災に続き、新型コロナウイルス感染症に見舞われるなかで、科学的知見と合理性にもとづいた議論が切実に求められています。科学と社会をつなぐことが本誌の願いです。
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特集 ロボット学:構成論的手法による人間理解
ロボット學の創成と社会工学としてのロボット工学・・・・・・浅田 稔
胎児身体・脳シミュレーションで知能の根源と発達障害の発生要因に迫る・・・・・・國吉康夫
柔らかいロボットと体性感覚・・・・・・細田 耕
アバターによる仮想化実世界の実現・・・・・・石黒 浩
ロボティクスによる神経多様性の理解と支援・・・・・・長井志江
ロボットをめぐる法と倫理・・・・・・稲谷龍彦
ロボットの身体と深層予測学習・・・・・・尾形哲也
人工痛覚が導くロボットの共感・・・・・・浅田 稔
[巻頭エッセイ]
科学技術の力をすべての人と共有する・・・・・・浅川智恵子
嗅覚研究から見える脳のしくみ――匂いが呼び覚ます記憶・・・・・・森 憲作・坂野 仁
[新連載]
研究者,生活を語る1 海外で4人の子育てをしながら研究をするということ・・・・・・中野亮平
[連載]
リュウグウのささやきを聴く5 おまけの粒子・・・・・・橘 省吾
数学者の思案8 数学研究と英語・・・・・・河東泰之
竹取工学物語5 植物が「高さ」を稼ぐための工夫・・・・・・佐藤太裕
これは「復興」ですか?70 企業名は個人情報なのか・・・・・・豊田直巳
3.11以後の科学リテラシー120・・・・・・牧野淳一郎
オープンサイエンス事始め――科学データは誰のものか3 南極をめぐる米国とソ連の攻防(後編)・・・・・・有田正規
[科学通信]
理化学研究所等での大規模雇い止め問題の背景・・・・・・春日 匠
次号予告/お知らせ/訂正
2022年総索引