あらすじ時代はしだいに軍国主義の影が濃くなり,自由を重んずる朝倉先生は五・一五事件を批判したために辞職を勧告される.次郎たち五年生は朝倉先生の留任運動を計画し嘆願の血書を認めるのだが,この退職事件に関する態度が激越だったとして,次郎も退学を余儀なくされる.配属将校や思想警察が幅を利かせる思想統制の時代.(全五冊)