あらすじ千里を行くものは九九九里をもって半ばとす,とて,ようよう西方み仏の地に足を踏み入れた一行,平穏無事の旅はまことに極楽の地を行くごとし.どっこい,苦難の旅の終りも間近,大天竺国にて国をあげて賑やかなその日,婿選びの綉球投げにて三蔵を狙うのは,取経の聖僧を待ち受ける,国王のにせ公主であった.(全十冊完結)