あらすじ漱石を敬愛することだれよりも厚かった愛弟子が師の「動的な生活を動的に把握」しようとこころざして書きあげた初の本格評伝.作品はもとより各種の資料を駆使して漱石の出自から死までを細緻にあとづけ,のちの漱石研究にはかり知れぬ影響をあたえた.「系図」から「死」まで全部で七十三章から成る. (解説 平岡敏夫)