あらすじ一五〇一年に始まる十年間を扱うこの巻は特別の位置を占める。一五〇二年に着任した新総督は、征服戦争を拡大し、島民の分配をエスパニョーラ島全域に拡げてゆく。彼らが被った悲惨さが、現場に立ちあった人間ならではの筆致で明るみに出される。