あらすじラブレーの壮大な世界も遂に本書で終幕を迎える.前書に引き続く島々めぐりの漂流譚で主従一行は枢機鳥,司教鳥,教皇鳥などの住む鐘鳴島,樹木に鎌や刀剣が実のようになっている鉄器具島,淫痴奇島などを次々と遍歴してゆく.苦心の訳文に周到綿密な訳注・解説が付された本書は,決定訳であり比類のない研究書でもある.