あらすじ人間の知性の働きと理性の働きを媒介する判断力という独特な能力について考察する『判断力批判』。この最難関とも言える思想書を、カントのこれまでの概念、思想を踏まえ、段落ごとに詳細に読み解くシリーズがついに完結です。この第五分冊では「第一序論」と呼ばれるものを取り上げ、序文との比較で、『判断力批判』執筆のプロセスでにおいて、カントの思想がどのように変化し、どう改良がくわえられていったかについて解説する。