あらすじ人間の知性の働きと理性の働きを媒介する判断力という独特な能力について考察する『判断力批判』。哲学と思想の歴史においても最難関とも言えるこの書物を、『純粋理性批判』と『実践理性批判』のさまざまな概念と思想を踏まえ、段落ごとに詳細に読み解く。第四分冊は、「自然には目的が存在するのか」という基本的な問いをめぐって展開されている第二部「目的論的な判断力の批判」の全体を解説する。