マイケル・ジャクソン没後10年に刊行された本格的評伝の邦訳。著者による寄稿「日本の読者へ」、安冨歩「解題」、ドイツ語原注翻訳、参考文献、索引も収録。本書の題名『メイク・ザット・チェンジ』は、彼の歌「Man in the Mirror」の中の有名なメッセージ、「僕たちは変わろう、世界を変えよう!」という彼の生涯の目標を宣言した言葉だ。メガスターとしての世界的な影響力を武器に、彼は世界の変革を行おうとした。――ただし世界を支配する巨大な勢力を駆逐することによってではなく、愛、癒し、そして子供を守ることによって。
まさにそれゆえに、マイケルはマスメディアによる根も葉もない誹謗中傷と人物破壊にさらされ、精神の革命家のメッセージはねじ曲げられ、ついには「無害化」される運命を辿った。
本書の著者たちは、長期にわたる綿密な調査を通じてたどり着いた真実を伝えることによって、誰がマイケル・ジャクソンの名誉と影響力を「永遠に」破壊することを望んでいたのかを、明らかにする。