『音楽療法を考える』やマリー・シェーファーの翻訳などで知られる
臨床音楽学の第一人者が、高度資本主義、グローバル社会における
音楽のあり方を問いただし、持続可能(サステナブル)な音楽のあり方を
模索する切実な問題を投げかける意欲的な論考。
明るく楽しい音楽はどこから来たのか?
なぜウケのわるい難しい音楽が創り続けられてきたのか?
なぜクラシック音楽がえらくなったのか?
なぜ巷には聞きたくないのに音楽が溢れているのか?
どうして芸術家が構想する社会改革は失敗に終わるのか?
なぜみんな音楽から遠ざかりはじめたのか?
──みんな、不要となった音楽の掟にわれわれがしばられているからだ。
音楽によるヒューマニズムの押し売りに辟易しているあなたへ──