◎世界でもっとも成功した音楽プロデューサー、珠玉の箴言集
・クラシック音楽はあらゆる人に開かれ、あらゆる人が愛する権利を持つものです。
・「好奇心」こそ、企画においてもっとも優先されるべきものです。
・東京は、文化面で切ることのできるカードをたくさん持っています。
・夫婦で生きるとは、日々新しく夫婦の関係を構築するということです。
・常に子どもたちに近づくようにするべきです。
・私たちが売っているのは、夢でありエモーションなのです。
2016年8月、音楽ジャーナリスト・評論家の林田直樹は、
南仏プロヴァンスで開催された
「第36回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭」の
野外ホールに続くプラタナスの木陰で、
同音楽祭の芸術監督でもあるルネ・マルタンと10時間以上にわたって語り合った。
ここは、ルネが心血を注ぐ世界最大級のクラシック音楽祭
「ラ・フォル・ジュルネ」の原点ともなった場所であり、
「インタビューはぜひラ・ロック・ダンテロンでやりたい」というのが、
本書の企画に際してルネが出した唯一の条件でだった。
◎ルネ・マルタン
世界各地を駆け巡り、年間1550公演を手掛ける音楽プロデューサー。
1981年、南仏の小村で「ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭」を開始。
世界最大規模のピアノ音楽祭に育て上げる。
1995年、クラシック・コンサートの常識を根底から覆す画期的な音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」を開始。音楽シーンにセンセーションを巻き起こす。
2000年以降ラ・フォル・ジュルネ旋風は世界に拡がり、各地で大成功を収めている。
東京では2005年以来、12回の開催で725万人が来場。
2005年、フランス文化コミュニケーション省より国家功労勲章を受章。
2013年、日本の文化庁長官表彰(文化発信部門)を受ける。