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消化器にただれや傷ができるクローン病や潰瘍性大腸炎(以下「炎症性腸疾患=IBD」と略します)は大人も子どももかかる病気です。患者数は増えていて、もう珍しい病気ではなくなってきました。まだ完治は可能ではありませんが、病気のメカニズムが明らかになってきて、治療法もどんどんよくなっています。
しかし、そうはいっても、子どもがIBDを発症した場合、親として「なにを食べさせればいいの?」「成長に影響はあるの?」「学校生活はどうなるの? 受験や就職は?」と、たくさんの不安を感じるかもしれません。
本書は、小児のIBD診療に精通した小児科医と、幼児から成人前の子どもとその親に栄養指導をしてきた管理栄養士、家族の発病をきっかけにIBDの食事を考案する料理家がタッグを組みました。病気や治療のこと、学校生活のこと、友だちつき合いのことなどをQ&Aなどで解説し、再び悪化させないためのレシピを多数ご紹介しています。きっと不安や疑問が希望にかわりますよ。