職人とは、職業ではなく、生き方だ。
それぞれの仕事を通して、
自分を、より磨いていく生き方をしているのが職人です。
職人の一番の楽しさは、誰も見てくれていない仕事を、それでもすることです。
見る人がいるからするというのは、職人的な仕事ではありません。
誰も気づかないこと、一人も見ていないことをするのが職人です。
「こんなところを掃除しても誰も気づかない」ということをするのです。
誰も見てくれないひと手間をかける時に、そのひと手間を神様が見ています。
神様といっても宗教的なものではありません。
あなたの一番大切な人のことです。
(中略)
「結果として誰かに伝わるだろう」というのが、職人的な仕事の仕方です。
「誰かが見てくれている」と思った時に、
ありがたいな、うれしいな、面白いな、楽しいなという気持ちになるのです。