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近年、胃がんは早期発見、早期治療により、「がん」そのものの治癒率は飛躍的に向上しています。しかも医療技術の進歩により、手術の苦痛は激減。一方で、かつての大病感や重病感は薄れてきました。
しかし、胃を切除して病気(がん)は治っても、胃を失うことで、病的なやせ、食欲不振、食後のもたれ、つかえ、冷や汗、動悸、めまい、しびれ、吐きけ、味覚異常、骨粗鬆症、貧血など、さまざまな「後遺症」が起こることはあまり知られていません。食事内容や食べ方に注意することで後遺症を防ぐことはできますが、それを重視する医師は少なく、入院期間の短縮もあり、ますます大病院ではフォローできなくなっています。体調不良の原因を求め、あちらこちらの病院を受診する(=ドクターショッピングを続ける)かたも多くいます。
・知っておきたい胃を切った人の食生活のポイント
胃を切ったあと、自分の体はどうなっているのか、まずは病気のことを知りましょう。同じ経験をしたかたの体験談も参考になります。生活の注意点を理解し、生涯にわたって続けるべき「食べ方」を身につけましょう。
・体にいい単品レシピ
退院直後や体調不良の時におすすめのレシピです。野菜は繊維を断つように切る、汁にとろみをつけるなど、この時期のポイントも満載です。
・安心して食べられる献立
胃を切った人が安心して食べられる朝、昼、夕の献立です。経腸栄養剤を献立に組み込んだ例もご紹介します。
・便利な常備菜
無理なく栄養をとるには、1日3食を複数回に分けたり、間食で少しずつ栄養を補給したりすることがポイント。冷蔵や冷凍で保存できる常備菜があると、安心感もひとしおです。