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小笠原流礼法は相手を思いやることからはじまります。
思いやりの心を育てることで、想像力がはぐくまれ、
ひいてはかしこい子どもに育てることができます。
礼儀作法とは「社会人としてわきまえてしかるべき当前のことを、自然に振る舞うこと」。
だからか、礼儀作法というと堅苦しい印象を抱きがちだが、礼儀作法はきまりやルールを守ることだけが大切なのではない。
小笠原流礼法によれば「人を大切に思う心」が根本にあり、相手を敬うことが最も重要だという。
ちなみに、小笠原流礼法の基本は、「真」(正しく)、「行」(素直に)、「草」(和を持って)にある。
「真」の正しい作法はもちろんだが、「行」は相手や状況にあった行動を、
「草」は時にはカジュアルな装いや行動も大切だとしている。
本書はそのために身につけておきたいマナーや作法を、小笠原流礼法を通して解説し
「親が子どもに教えるべき礼儀作法」に焦点を当てている。
室町時代から歴史の中で時代とともに培われてきた小笠原流礼法の中から、
なぜこの作法、礼法が代々伝えられてきたのか、
その由縁も含めて「子ども時代に身につけてほしい礼儀、マナー」を厳選して解説する。