アドラー心理学が教える
よりよく生きるための幸福論
会社員ならいつかは経験する定年。お金や健康といった不安は、もちろんあるが、その問題の本質は対人関係の変化にある。慣れ親しんだ職場を離れ、自分と仕事や家族、社会との関係を再定義し、いかに貢献感を持ち、新たな人生を充実させるか。アドラーをはじめ、プラトン、マルクス・アウレリウス、三木清……哲学者が教える幸福で「ある」ために必要なこととは。
平均寿命が伸びることで、老いについてのイメージは変わってきている。
だからこそ定年をどう迎えるか、定年後をどう生きるかが、多くの人にとっての関心事となっている。
「定年後に何か仕事以外の生きがいをみつけなくてはいけない」、そんな焦りを感じている方も多いと聞くが、
そういった焦りは、「人の価値を「生産性」におくことをやめられない」というところからきているのである。
本書はそれを克服し、定年に対する恐れを乗り越え、慣れ親しんだ職場から離れても、自分に価値があると思える。
そんな勇気を読者に与える一冊である。