年を取れば、経験は増えるから、結果の形も少し読めるようになる。
そこで無駄なエネルギーや手間が省ける。その時初めて老人が自由人になるのである。
長生きの不安に悩むのではなく、幸福な老後を過ごすには?
仕事や家庭など自分を取り巻くさまざまな環境が変わり、身体も次第に衰えていくなか、
年をとったからこそ見えてくることもある。人生の終わりをよりよく生きるためのヒント。
「四十にして惑わず」というが、それは残りの人生が短かった時代のこと。現在では60歳になっても、まだまだ人生は長く続いていく。であるからこそ、多くの人がこれからのことを考え、どう生きていくべきかと迷い、悩んでいるのである。
著者は「老年とは、自分で幸福を発見できるかどうかに関して責任がある。最後の腕のみせどころである」いっている。年老いても幸福を発見するための時間はまだ十分に残されているである。
本書は長生きの不安に悩むのではなく、これから幸福を発見する人生を送るにはどうすればいいか。そのためのヒントとなる一冊である。