そこで本書では、多くの人が陥りがちな間違いを指摘した上で、
正しい運動をわかりやすくお伝えします。
実は今まで、このような本はあるようで、ありませんでした。
それは、運動と健康の両方を専門にする人が、非常に少ないからです。
運動を専門にする人は運動のことは指導できますが、健康の専門家ではありません。
一方で医師や看護師は、医学など健康に関することは精通していても、運動のことはほとんど学んでいません。
そんな私も、元々は体育、すなわち運動の研究者でした。
大学で体育を勉強して卒業し、大学病院で患者さんに運動の指導をしていたのですが、
本当に健康になるためには運動だけでは限界があることを嫌なほど知りました。
運動でできること、できないことがわかったのです。
さらに、多くの人が健康促進のための運動について、間違った知識を持っていることにも気づきました。
そこで、正しい健康促進のための運動を突き止めるために、多くのデータを集めて最適な運動プログラムを作成し、多くの方に実践していただきました。
そんな経験を総動員して完成させたのが本書です。
取り上げる運動は、ウォーキング、ランニング、筋トレから、体操、水泳、テニスなど、多くの人が健康のために行う種目となっています。
最後に、運動で意外に大事なのは無理をしないこと。
むしろ、「ちょっと運動不足くらいがちょうどいい」。
私は運動の専門家ですが、本気でそう思っています。
その理由は、本書にゆずることにします!