今も散々叫ばれている「働き方改革」は、言葉だけが独り歩きしている。
現場で一番の問題になっているのは、バカ上司を代表とした問題上司にある。
問題上司の対策なくして、働き方改革は永久に実現しない。
そこで本書では、バカ上司を代表とした問題上司の傾向を探り、
そんな問題上司とどのように付き合えばいいのかを簡潔かつ具体的に紹介する。
いわば、「上司の取扱説明書」というわけだ。
「キレやすい」「落ち込ませる」「悪口を言う」「暴力」「セクハラ」「時間を奪う」「仕事が雑、時間管理ができない」「意見を聞かない」…。
もうこんなことで、これ以上悩みたくないのであれば、迷わず手に取ってほしい。
これまでも問題上司をテーマとした書籍はあったが、
問題上司の分類をしたり、簡単な対処療法に留まっていたり、
人事部や経営陣など権限のある人でないと実行できない制度の話であったりばかりだ。
本書では、対処療法ももちろん大事なので載せるが、
問題上司からの攻撃にさらされない部下になるために普段からしておきたいこともしっかりと触れる。
つまり、短期的に効き目がある方法から、中長期的に効き目のある方法まで網羅しているのである。
中長期的な方法を身に着けておけば、
上司や部署が変わっても、転職しても、長い社会人生活を生き抜くことができる。
一生ものの財産が身に付くわけだ。
さらに本書のもう1つの特徴として、
部下からの視点だけでなく、上司からの視点を盛り込んだところにある。
上司がなぜ、問題行動を起こすのか?がわかり、それを知ることで、
部下が上司のことでイライラすることが減り、
上司の立場に少しは立ったりしつつ冷静に行動できるようになれるのだ。