歌舞伎や芸能を観賞してこのような感想をもったことがありませんか?
・このノリの悪いのは、なんとかならないのか!
・何をいってるのかさっぱり聞きとれなくて眠い!
・どうしていつも語尾を長く震わせているのか?
いずれも理由があるのです。日本音楽には日本人が大切にしてきた心が宿っているのです。
近世日本音楽の第一人者が15の疑問に答える類例のない構成。
読めば歌舞伎、能楽がもっと深く、広く、長く、楽しめるようになります!
地震、暴風雨、水害、旱魃、火事や病気など、
気を休めるひまのない国でした。
多くの人がそれらの災害で命を失っています。
にもかかわらず、それに負けずに今日まで伝承され、生きているのは、
神が宿っていたからだと考えたのでしょう。
ですから日本人は内容も言葉もメロディーも
正確に後の世に伝えて行かなくては、
先人に申しわけがないと考えました。(本文より)