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本書は、動物の体が形成されるしくみについて、その分子的な背景を中心に解説する。卵形成と精子形成から始まり、受精を経て、卵割から胞胚形成、原腸胚形成、神経胚形成へと展開。ホメオボックス遺伝子の役割を述べた後、細胞分化と器官形成について解説し、最後に、再生医療や老化の問題にふれる。
読者の方々には、動物の体つくりに共通して働いている基本的なしくみを理解し、それらのしくみが線虫やショウジョウバエからわれわれ哺乳類に至るまでの進化の過程で延々と引き継がれてきたことを知ってほしい。そして、それらの知識が、これからの新たな技術である再生医療の発展へと大きく貢献していることを理解していただければ幸いである。