新年最初に読みたい心が晴れる1冊。
「諦める」はネガティブワードではありません!
自分の人生を前向きに「諦める」ことで
心の重荷を軽くし、人生を好転させる――
ベストセラー『般若心経、心の大そうじ』のほうげん和尚が易しく生き方指南
私たちは普通、苦しいことや悩み事があっても
他人は気づかれないようにします。
人に知られぬうちに解決しようと、
口数も少なくなり、精気さえなくなります。
自分と言う小さなカラに閉じこもったヤドカリのようなものです。
苦しみや悩みがある場合、
私たちは早くそれを解決しようとしがちですが、
実はその前に「自分はいま苦しみ、悩んでいるのだな」という心の奥をハッキリさせること――
自分を「明らか」にすることがとても大切です。
問題解決の方法よりも、
その状況にある“ありのままの自分”を認めることで、
ずっと心が軽くなるものです。
日本語で、あることをしっかり見極めてそれを明らかにすることを「諦める」と言います。
望みを捨てる・断念するという意味だけで「諦める」という言葉を使いがちですが、
その前提として、たとえ望みを捨てるにせよ
「今の自分には本当に無理なのか」ということをしっかり「明らか」にしないと
諦めることはできないのです。
夜の町が、日の出とともに明るく照らされて、
町の全貌が「こういう街並みなのだな」と明らかになるように、
“ありのままの自分”――主人公であり、
素晴らしいものを内蔵している(仏の種を宿している)自分――を
明らかにする智慧を磨いてみましょう。
そうすれば人生と言う舞台で、軽々と望みを捨てたり断念したりせずに、
自分が主人公だと「諦めて」、しっかり生きていけます。