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正方形のおりがみを半分に折れば、二等辺三角形ができますね。では正三角形はどう折ればつくれるか、わかりますか? 実はおりがみの折り方さえわかれば、もっと複雑な図形すらもつくれるのです。この紙を折って数理を楽しむオリガミクスの世界に、読者のみなさんを招待します。ぜひこの世界に、どっぷりハマってみてください。
※こんな方に特にオススメ
・おりがみを折りながら新しい発見にひたれる感覚を体験したい方
・学生のころ、特に幾何図形が得意&好きだった方
・幾何図形がキライだったけど、違うアプローチで学び直せれば好きになるのでは? と考えている方
など
※著者からのメッセージ(「はじめに」より)
正五角形から始まった私の幾何図形づくりは、ほかの多角形や多面体へと発展しました。また、図形づくりばかりではなく、折り線で作図する長さ、角度、交点の位置などの数理事象にも興味深いことが次々に見つかって、その一部は私の名を冠した定理として世に知られるようになりました。
このような数理おりがみは、花や動物などを折り上げるホビーのおりがみとはジャンルが異なると感じました。そこで、おりがみをローマ字で書いた“Origami”に数学“mathematics”などの科学分野の語尾“ics”を組み合わせて、1998年に「Origamics:オリガミクス」という名を提唱いたしました。