トムの死後、大聖堂再建を引き継いだ息子のアルフレッドだが、大聖堂が崩壊してしまう。そこへ、ヨーロッパを放浪して修行中だったトムの弟子のジャックが帰還し、大聖堂に新たな光が……波瀾万丈の大ロマン小説、感動のフィナーレ! 巻末には養老猛司による「解説」付き。
スパイ小説「針の眼」など、スパイ・冒険小説で知られるベストセラー作家フォレットですが、この長大な大ロマンである「大聖堂」は彼が10年以上の構想を練って世に送り出した、もうひとつの代表作です。約50年かけて大聖堂の修復にあたる職人トムやその息子をはじめ、幾多の魅力的な人物が織り成す壮大な物語に、あたかも目の前に壮麗な大聖堂が出来上がっていくような気がするでしょう。