あらすじ西郷隆盛、坂本龍馬、小村寿太郎……人と歴史を巡る西国の旅。葉室史観の集大成歴史の敗者に注目し、数々の小説を世に送り出してきた著者。本書は最晩年に、古代から近現代まで数多の天災・戦いをくぐり抜けてきた西国を歩いた記録である。西郷隆盛の鹿児島、遠藤周作の長崎、石牟礼道子の水俣。絶望が祈りへと変わる時に文学が立ち上がる。歴史紀行にして葉室麟作品への最高のブックガイド。