「先生、僕にお仕置きをしてくれる?
悪さをしちゃったから」
弟の結婚式の夜、寝苦しさに私は裏庭に出て長椅子に寝そべっていた。
「何をしているの?」
驚いて地面の上の眼鏡を探る。
声の主は弟の親友イーサンだった。ネクタイを締めたシャツの襟元を緩め、くつろいだ様子だ。
私は恥ずかしさのあまり顔を赤らめた。無防備なパジャマ姿でビン底のような眼鏡をかけているのだから。
彼は大きな手で私の足首をつかんで脚を持ち上げ、隣に座った。足首を握ったまま。
彼が目を閉じて、後ろ向きのまま膝に倒れこんできた。
「ブロンドの髪に大きな胸。それにセクシーだ」
私がセクシー? 「からかわないで。こんなにレンズの分厚い眼鏡をかけているのよ」
「まるでお色気たっぷりの女性教師みたいだ。目を閉じて」
弟の親友の突然の誘惑。私は度を失い、身じろぎした。ああ、神様――!