あらすじ花の宴の夜、20歳となった光源氏は、16歳の朧月夜と出会い、恋に落ちる。だが、彼女は源氏の兄で時の天皇・朱雀帝に嫁ぐ身だった。この大胆な三角関係が発覚したことで、宮廷内で立場が悪化し、都落ちに。しかし、彼は流謫の地・須磨で18歳の明石と出会い、新たな妻として迎える。本巻では、光源氏、朧月夜、明石ら、若く美しい男女たちが、本能のままに激しく求め合うさまを描く。物語は早くも最高潮。愛の恍惚と苦悩がほとばしる「瀬戸内源氏」を象徴する一冊。※2023年11月に発売した集英社文庫を底本にしています。重複購入にご注意ください。