夏休みに外国で植物学の研究をすることになった大学二年生の琉夏。「宿星を同じくする存在の魂と入れ替わることができる。」という言い伝えのある『大鏡』の前に立つと――自分によく似た雰囲気をもつ病弱な第二皇子と入れ替わっていた。混乱の最中、琉夏の護衛に就くことになったのは赴任してきたばかりだという騎士・レオンハルト。前線での負傷によって病弱な皇子の護衛という閑職に退くことになった彼に最初こそ冷たい態度をとられていたが、民やレオンハルトに懸命に手を差し伸べる琉夏の姿は、彼の凍てついた心を少しずつ溶かして・・・?【電子特別版】真崎ひかる先生の書き下ろしショートストーリー「restart」を電子版だけに特別収録!