あらすじ王国王女の結婚式が終わり、カイルとルーナはファリアス公爵家の領地へ訪れていた。正式にファリアス公爵の婚約者となり、自身の結婚に向けて準備を始めるルーナ。日々カイルの人望の厚さを知り、時に彼女を傷つける出来事にも巻き込まれてしまう……。それでも公爵夫人とした凜とした姿に、か弱いだけの少女の面影は無くなっていた。「穏やかに過ごせるのはルーナのおかげだ。彼女を愛しているんだ」飾らない、ただ真っ直ぐな言葉。互いを尊ぶ想いは、重なり、融け合う。やがてかけがえがない愛情へと育っていく――。寡黙な騎士団長×薄幸令嬢の優しく育む愛の物語下巻!