不器用な幼なじみ二人の幸せを祈る優しくて切ない恋物語、第2話。
中二の頃、両親の離婚を経験した律(りつ)。
その心の穴を埋めてくれたのは、他でもない幼なじみの陽翔(ひなと)だった。
律にとって信用に足る存在は陽翔だけで、
彼以外、他に何もいらなかったのだ。
…目を覚ますと、律の目の前には変わらず陽翔がいた。
明るく振る舞いつつ、彼自身も現状に混乱しているらしく
誰にも認識されないなか、律だけが自分の存在に気づいたことに安心したという。
それを聞き、ようやく彼が自分の妄想上の存在ではないらしい、
と認めた律は、互いの現状とこれからについて確かめ合う…。
お互いの存在が勇気と希望となる、
新たな人生の一歩を紡ぐ物語がここに。
再び交わった二人の道に光はさすのか、はたして…?