あらすじ駒井の率いる無名丸が釜山を出帆、大海原へ乗りだした。白雲、七兵衛らを加えた総勢十六人。それより先、琵琶湖で死かけた竜之助とお雪は、はからずもお角に救われた。ついで京山科へ向かった龍之介は、新撰組の一派に出会う。一方お銀様は、娘のその後を見届けに来た父・伊太夫に対面すべく胆吹をあとにした。王国の留守を託された青嵐居士は、迫り来る一揆を迎える備えにかかった……。「京の夢おう坂の夢の巻」「山科の巻(一~四十七)」を収録。