あらすじ竜之助を追って兵馬は雪の白骨へ到ったが、竜之助を見出せぬまま、空しく去る。それより先、お銀様の帰郷した有野村で火災、継母とその子が焼死した。荒れる気持ちをもてあますお銀様。そんな彼女と別れ白骨へ向かう弁信に、行くのはよせと声がする。一方、安房洲崎では駒井の食客となったマドロスが、沈没船を探索する毎日。そこに聞こえるのは茂太郎の唄う即興歌、ハライソ、ハライソ……。「鈴募の巻」「Oceanの巻」「年魚市の巻(一~二十八)」を収録。