あらすじ巡礼途上で偶然、居あわせた29人が語る英雄譚や笑話、信仰訓や奇談の数々。貴族や僧侶から商人、農民など、当時のあらゆる階級、身分、職業の人々がもつ人情、風俗、思想、道徳を中世イギリス最大の詩人チョーサーが、彼ら自身を通して活き活きと描きだす。日本のモダニズム詩運動をリードしつづけた西脇順三郎が、このヨーロッパ文学史の記念碑的傑作を珠玉の名訳に結晶。