四大貴族カノンティール家のエーフィリナは、眉目秀麗で学業優秀の完璧なお嬢様。
常に大貴族としての仮面を張りつけているエーフィリナは、何事にも無関心な人間だった。
しかし、そんな彼女にも幼い頃から一つだけ強く興味を持っていることがある。
それは、男性の上に“またがりたい”という少し変わった性への興味だった。
ある日友人に誘われ怪しげなクラブへ行くことに。
いやらしい衣装に着替え、仮面をつけて拘束された男の中からお気に入りを選ぶ……。
初めての経験と異様な雰囲気に戸惑うエーフィリナだったが、好奇心には勝てず初めて男性の上にまたがってしまい、どんどんいやらしい気持ちに――。
そんな秘密の出来事の直後のこと。
エーフィリナは王命により政略結婚を通告され、同じく四大貴族であるオーランド家当主のレイドローグに嫁ぐことになる。
貴族令嬢として淡々と受け入れたが、顔合わせ早々にレイドローグから「子作りがしたい」と求められてしまう。
覚悟を決めていたエーフィリナはそれを了承するが、レイドローグに一つだけ条件を出した。
「主導権は私です」
エーフィリナが主導権を握るはずが、巧みに篭絡してくるレイドローグに翻弄されっぱなし……!?
『お嬢様はまたがりたい(4)』には「四章 お嬢様は、後悔する」(後半)~「五章 お嬢様は、またがりたい」(前半)までを収録