恋人の香澄が目の前で大胆な下着姿を晒していることに、克也は戸惑っていた。
大学の一年先輩で囲碁部に所属する彼女は、美人だが奥手で性的な行為を極端に嫌うのだ。
度重なるアプローチの末にようやく恋人同士となったものの、肉体関係どころかキスさえ許してもらえなかった。
その香澄が、普段とまるで違う雰囲気で、自分から誘ってくるのだ。
訝しむ克也に、彼女は自分を「カスミ」と名乗り、香澄の別人格であると明かす。
恋人同士となった香澄と同一人物でありながら、ある意味まったくの別人であるカスミに抗えず、克也はセックスしようとする。
しかしそのとき、香澄の意識が戻ってしまい……。