育ててくれた師匠から研究を引き継いだ、世界でただひとり、ルイだけが求める究極魔法。
それは、術に精霊の力を借りるのが当たり前のこの世界の魔術師たちからすれば、決してあり得ない技術だった。
精霊との契約によって縛られ、たった一属性を使いこなすのがせいぜいな彼らとはまったく違う能力なのだ。
成功すれば属性にはもう縛られず、呪文の詠唱すら必要ではなくなるが、師匠の死によって完成への道は遠のいていた。
それでも地道に研究を続けていたルイは、魔法学園時代の憧れの少女だったロッテと再会し、冒険者パーティーを組むことに。
落ちこぼれと蔑まれ、冒険者としても最下級だったルイだが、意外にも積極的なロッテと結ばれた時から、運命の歯車が回り出す。
魔獣に襲われたエルフの村を救い、ダークエルフのラウラのとも仲間になったことで、研究に大きな前進があったのだ。
天才と呼ばれる魔術師ですら三属性が限界のこの世界で、無詠唱で連発できるうえに、無限の属性を操ることとなり、ルイの能力は限界を突破していく。美しき最強の魔法剣士ガブリエラにも認められ、ルイのパーティーはすっかりハーレムな状況になって!?